高卒でも複利で大卒に勝てる説

雑談

今回参照したサイトによると高卒と大卒で大体生涯年収が7000万円ぐらい違うんです。データによっても違うんですが大体5000万~7000万ぐらいの違いがあるそうです。やはり学歴格差はかなり大きいようです。別に格差あることはいいんですけどね僕もこっち側の人間なので。だがしかし、高卒が大卒より圧倒的に有利がことがあります。時間です。働き始めるのが18歳と浪人しないと仮定して22歳なので、4年間の差があります。この期間があれば複利で十分まくれるんじゃね?というのが今回の主題です。

確かに高卒の最初の4年間なんて収入はめっちゃ少ないですが、人生の早い段階での収入はすっごーい価値があります。ちょっと計算してみましょう。今回のシュミレーションでは高卒の初任給を232万円としています。この10%を65歳になるまでの47年間利率を毎年5%として運用してみると、

232000×1.0547=232000×9.9=2300000

なんと初任給の10%を運用し続けると約230万円になることが分かりました。給料の10%の貯金で230万まかなおうとすると年収2300万ですからね。複利のやばさが少し伝わったかと思います。

それでは本題に入ります。先ほども少し書きましたが、今回は以下の条件で65歳時点での資金をシュミレーションします。ついでに大学院卒のデータも作ったので載せておきます。

  • 高卒18歳 大卒22歳 院卒24歳から働き始めるとする。
  • 収入の10%を貯金、複利5%、7%で運用する3つの場合を考える。
  • 65歳まで続ける。

計算は全部エクセルがやってくれるので早速結果を見ていきましょう。

年齢 高卒 大卒 院卒
18 232000 0 0
19 474000 0 0
20 734000 0 0
21 1014000 0 0
22 1314000 280000 0
23 1634000 608000 0
24 1964000 968000 315000
25 2304000 1348000 683000
26 2649000 1749000 1104000
27 3000000 2171000 1579000
28 3356000 2607000 2076000
29 3719000 3055000 2595000
30 4089000 3521000 3136000
31 4469000 4002000 3699000
32 4857000 4497000 4285000
33 5253000 5007000 4901000
34 5653000 5533000 5547000
35 6063000 6075000 6223000
36 6478000 6633000 6929000
37 6902000 7205000 7662000
38 7335000 7791000 8413000
39 7780000 8391000 9185000
40 8230000 9004000 9978000
41 8685000 9631000 10792000
42 9145000 10272000 11629000
43 9610000 10927000 12483000
44 10080000 11597000 13354000
45 10556000 12280000 14253000
46 11038000 12979000 15170000
47 11527000 13693000 16095000
48 12016000 14429000 17044000
49 12505000 15187000 18017000
50 12994000 15967000 19014000
51 13483000 16769000 20035000
52 13972000 17593000 21082000
53 14461000 18437000 22146000
54 14950000 19297000 23227000
55 15440000 20132000 24325000
56 15932000 20942000 25441000
57 16428000 21742000 26575000
58 16925000 22527000 27727000
59 17422000 23287000 28896000
60 17789000 23845000 29860000
61 18156000 24403000 30824000
62 18523000 24961000 31788000
63 18890000 25519000 32752000
64 19257000 26077000 33716000

グラフも見てみましょう

それぞれの65歳時点での金額は

高卒 19257000
大卒 26077000 高卒の135%
院卒 33716000 大卒の129%

高卒と大卒では682万、1,35倍の開きがあります。かなり格差がついていることが分かります。

次に複利5%の場合を見ていきます。

65歳時点では

高卒 6925万
大卒 7978万 115%
院卒 9363万 117%

残念ながら大卒を越すことこそできませんでしたが、先ほどより格差が縮まっていることが分かります。

最後に複利7%を見ていきます。

年齢 高卒 大卒 院卒
18 5578604 0 0
19 11016978 0 0
20 16477615 0 0
21 21973583 0 0
22 27476889 5136419 0
23 32963051 10759735 0
24 38250532 16527896 5047141
25 43341847 22218189 10557741
26 48170060 27830111 16449560
27 52760884 33349563 22662213
28 57112492 38679060 28737351
29 61259383 43796986 34666376
30 65209718 48772272 40442406
31 69001401 53571744 46060083
32 72619632 58187787 51524732
33 76070879 62632575 56893338
34 79328924 66916904 62155080
35 82449948 71042746 67300964
36 85402364 75012501 72323629
37 88221471 78815636 77197227
38 90912075 82456962 81863841
39 93496347 85941373 86347117
40 95938691 89268389 90651071
41 98246617 92448763 94779977
42 100427260 95487442 98747800
43 102487396 98389355 102531363
44 104433460 101163531 106137792
45 106275429 103806525 109616638
46 108018595 106334477 112932993
47 109671381 108747748 116059430
48 111216041 111072635 119057145
49 112659649 113310375 121929600
50 114008815 115462419 124680354
51 115269718 117530403 127313037
52 116448132 119516115 129836144
53 117549453 121416964 132232475
54 118578725 123227136 134507819
55 119542629 124869707 136667751
56 120447150 126358858 138719471
57 121299370 127733406 140667894
58 122097443 128993944 142517754
59 122843305 130134499 144272107
60 123358041 130917122 145624166
61 123839103 131648546 146887773
62 124288693 132332119 148068714
63 124708871 132970973 149172397
64 125101561 133568033 150203877

65歳時点では

高卒 1,25億
大卒 1,34億 107%
院卒 1,5億 112%

5%の高卒と大卒の差が1.15倍だったのでまた差が縮まっています。というか高卒で1.25億ってやばくない?

考慮し忘れていたことがありました。税金です。収益の20%なのでかなり大きいですよね。ところで2024年からNISAが改正されることをご存じでしょうか?新たなNISAは期間無期限で元本1800万円まで税金がかかりません。今までは600万円までだったので素晴らしい改正です。ではこの制度で得をするのは高卒と大卒のどちらでしょうか?高卒ですね。高卒は収入が少ない分総投資額も少ないわけですから。実際今回のシュミレーションでの総投資は以下の通りです。

高卒 大卒 院卒
1926万 2608万 3372万

1800万円までは非課税なので、高卒はほとんど税金がかかりませんね。これは踏まえてシュミレーションし直してみましょう。複利5%で65歳時点の金額を見てみます。

この年齢からの投資について税金がかかる 税金累計額(複利5%) 調整後の金額
高卒 61 332181 6891万
大卒 4 2126013 7766万
院卒 50 4760795 8887万

少しずつ差が縮まりました。若い内から投資しておくことは税制面でも有利なことが分かると思います。

税金の考慮までしてこれで抜けは無いと思い、満足いていたのですが、大事なことを見落としていました。本当は計算終わってこの記事書いてる最中に気づいたんですが、確かに65歳時点での貯蓄額に大きな差は無いことは分かったんですが、65歳になるまでのことを考えていませんでした。今回は収入の10%を投資に回すと仮定しているので、当然ですが残り90%は支出になります。つまり、収入多い方がたくさん金使えるじゃん、ということです。所得税が累進課税なので、単純な比較はできませんが、おそらく高卒と大卒で65歳までに使える額は4000万円ぐらい違うのではないかと思います。かなりの差ですね。

複利の力で高卒でも大卒に勝てるのではないかと思い計算してみたのですが、結論。65歳時点での貯蓄は大きく変わらない。しかしそれまでに使えるお金はかなりの差が出る。やっぱり大学でた方がいいのかも知れない。

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